キッチンのルール

キッチンのルール

ピックルボールを始めだすと、ノンボレーゾーン(キッチン)内でボレーをしてはいけないことを最初に教わるでしょう。一方でノンボレーゾーンを飛び越えてボレーする「アーニー」なんて技もあります。
実際、何がOKで、どこからがフォルトになるのか、今回はQ&A方式で、まとめてみようと思います。
抑えるべき3つの基本
まずは必ず抑えておきたい、キッチンでの基本ルールはこの3点です。これをよ~く踏まえて考えてくださいね。
ボレー中はノーボレーゾーン(以下キッチン)に触れることはできません
ボレーを打つ前と後はキッチン外のプレーエリアに両足が接触している必要があります
キッチンには体の一部、着ているもの、身につけているものなどが触れてはいけません
キッチン侵入 どこまでOK?
片足を踏み込みながらボレー。そのシューズの先端がキッチン手前の白線を踏んでしまった。セーフorフォルト?

キッチンラインはキッチンの一部です。よってフォルトですね。サーブを打った場合でも、ボールがキッチンの白線上に落ちた場合はフォルトと説明したのと同じ理屈です。
ネットインした低い位置のボールを地面スレスレでなんとかボレー。その際、小指がわずかにコートに触れた。セーフorフォルト?

基本③から、体の一部がほんのわずか触れててもフォルトです。バランスを保つため打った後に片手をキッチンに付くのもダメです。
勢いよくスマッシュ! ポイントが決まったかに見えたが、勢い余ってフォロースルーの後、パドルの先端がキッチンに触れてしまった。セーフorフォルト?

こちらも基本③に抵触するので、フォルトですね。打った後にバランスを保つためにパドルで体を支えるのもダメです。
地面スレスレのボールを拾おうとして、パドルの下方部が一旦キッチンに触れてから見事にボレー。セーフorフォルト?

ボレーの前でもキッチンに触れてはいけません。これもフォルト。打った後、パドルをキッチン内に落としてもフォルト。打った後、帽子やアクセサリーなどが落ちてもフォルトです。
ダブルスでパートナーと
センターに来たボールをダブルスパートナーのパドルと、自分のパドルがぶつかりながらボレー返球。その勢いで、パートナーのパドルがキッチンに落ちてしまった。セーフorフォルト?

打ってないパートナーのパドルであっても、これもフォルトです。
ダブルスパートナーが見事にボレーを決め、相手のボールが返球できず、完全にボールデッドになった。だが、そのボールに飛びつこうとしていた自分も勢いで体がよろけ、キッチンに手をついてしまった。セーフorフォルト?

ポイントが終了しているのでセーフかに思えますが、これもフォルトだそうです。
センター付近のボールをキッチン内に入ってしまっているパートナーの肩を借りながら、自分はキッチン外でボレーを決めた。セーフorフォルト?

これもフォルトです。
キッチンラインギリギリでボレーを決めたパートナーがよろめきそうになったので、キッチン外に両足を付いている自分が、パートナーが倒れないように支えた。セーフorフォルト?

これはセーフだそうです。やっぱり2人の息を合わせるのが大事なのですね。
ルールの「抜け道」
さらに難しくなりますよ。
ディンク合戦でネットインしたボールをキッチン内に入りワンバウンドで返球。相手がロブを上げてきたので、キッチン内から後ろのキッチンラインを飛び越えるようにジャンピングスマッシュでウィナーを奪った。セーフorフォルト?

こちらは基本②に抵触します。フォルトです。キッチンに何らかの理由で入った場合、ボレーを打つ前に1度両足をキッチン外にきっちり触れる必要があります。
角度のついたディンク合戦。キッチン内に足を踏み入れた後、キッチン横のセーフエリアにきっちり両足をついて飛びつくようにボレーした。セーフorフォルト?

これはセーフ。このルールをかいくぐった技こそが、最初に説明した「アーニー」というわけです。このショットを普及させることになったアーン・ペリー(Erne Perry)選手の名に由来しています。

足がキッチンにあった、なかったの混乱を生じないよう、完全にキッチンをまたいだり、ジャンプして飛び越えた後、ボレーすることも多々あります。これなら両足を付く必要はありませんからね。
キッチンは3D空間ではない
6年前の古いものですが、もっと詳しく知りたい方は、次の「Pickleball Channel」動画を見てください。非常にわかりやすく参考になります。
キッチンを3D空間とイメージする方も多いですが、あくまで平面上の触れてはいけない部分と明示してくれています。ですので「アーニー」が成立します。
またラインはのキッチンの一部なので、白線に触れた時点でフォルトになると説明してくれています。
ボレーとは、スイング、フォロースルー、打った後の体の惰性によるモーション、のすべてが含まれます。スマッシュもボレーの一種として考えます、と分かりやすく解説してくれていますよ。
Pickleball Channelより
初心者のうちはあるある
いずれにしろキッチンを挟んでの攻防がピックルボールの醍醐味である以上、このキッチンルール問題は避けて通れません。
初心者のうちは、せっかくうまく決めたのに、体がよろけてキッチン侵入なんてこと、本当によくありますよね(笑)。
基本フォルトは「自己申告」がピックルボール精神です。混乱を招かないよう、一人ひとりがきっちりルールを理解したいものですね。
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