ピックルボールのネットの話

ピックルボールのネットの話

テニスと実は高さが違う
ピックルボールの基礎ルールでコートサイズについてはお伝えしたと思いますが、ネットについては詳しく説明していませんでした。より細部をお伝えします。
初心者の方はテニスと同じと思われる方も多いでしょうが、実は少しだけ違います。気づいた方はテニス通? もしくはピックルボール通ですね(笑)。
ピックルボールのサイドライン上の高さが36インチ、91.44cm。ここがテニスの最も低い中央部分と同じになります。ピックルボールの中央部分の最も低いところは34インチ、86.36cmとなります。
ピックルボールコートとテニスコートの比較表 | ||
ピックルボール | 比較項目 | テニス |
13.41m 44フィート | 長さ | 23.77m 78フィート |
6.10m 20フィート | シングルス幅 | 8.23m 27フィート |
6.10m 20フィート | ダブルス幅 | 10.97m 36フィート |
86.36cm 34インチ | ネットの高さ センター | 91.44cm 36インチ |
91.44cm 36インチ | ネットの高さ サイドライン | 107 cm 42インチ |
4.57m 15フィート | サービスエリア 縦サイズ | 6.40m 21フィート |
3.05m 10フィート | サービスエリア 横サイズ | 4.11m 13.5フィート |
880平方フィート | 総面積 シングルス | 2,106平方フィート |
880平方フィート | 総面積 ダブルス | 2,808平方フィート |
ピックルボールはダブルスもシングルスも同じコートで戦います。

サイドにもはみ出す
より細かい話になりますが、コートのサイドラインから1フィート(約30センチ)ずつはみ出す必要があります。ポールを巻くように打つATP(Around The Post)のようなショットがあるわけですから、そこを明確にするのも当然といえば、当然ですよね。



軽くて安くて安心
材質はテニスと同じというのが、一般的ですが、公式ルールには「ボールが通過できないメッシュ素材」であれば、何でも良いと記されているそうです。
テニスボールより若干大きく、重さも半分ほどの軽いピックルボールですから、網目も少なくできるそうです。耐久性もそこまで考慮しなくて良いので、持ち運びのできる軽量化が進んでいます。どこでも手軽にできる大きな理由の一つになっています。
お値段もぴんきりですが、安いものなら1万円ほどからあります。バドミントンと併用できるものも売られています。
また固定されたテニスのポールはプレー中にぶつかると危ないですよね。その点、ピックルボールは移動式が多いですから安心です。
2インチの妙
テニスコートのネットをそのまま使ってプレーすると、2インチ、約5センチ高いことになります。すると上級者はディンク勝負(相手の足元に落とす戦い)でネットにかかることが多くなり、本来のプレーができないそうです。
微妙な差と思うかもしれませんが、これがピックルボールの技術習得の深みにつながっており、ゲームを面白くしているのですね。「2インチ高いね」と言えるようなところをきちんと狙えるようになりたいものです(笑)。
なぜこの高さに?
ではどうして、この中央34インチという高さが決まったのでしょう? 調べてみると、知っていると、きっと誰かに話したくなる「逸話」があるそうです。
以前、1965年の夏、ワシントン州ベインブリッジ島の海辺の町で、退屈な子どもたちを楽しませるために、考案されたゲームが、ピックルボールの始まりという説をご紹介しました。
その際、マッカラム家、プリチャード家、ブラウン家を含む数家族がいたそうですが、その中の少年、ジョエル・プリチャードくんの腰の高さが34インチだったというのです。
使用していたバドミントンのネットを下げる際、ジョエルくんを呼び、その腰の高さならOKとしていたと。。。そして、それが公式ルールになったと。。。
真偽のほどはわかりませんが、本当だとしたら、なんとも愉快な話とは思いませんか?

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