ピックルの基礎知識

ピックルボールのカウント方法

picklebouya
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まずは0-0ー2

色々な原則がありますが、ダブルスの一番初めの、このコールが、私には戸惑いの元でした。

「0-0-2」(ゼロ ゼロ ツー)

えっ、0対0は分かるけど、2(ツー)って何よって。

もう、つべこべ考えずに、まずは、ここからスタートと覚えましょう。なぜ2になるかの意味は順を追って説明しますね。

今回の話は主にダブルスです。

まずサーバーが英語で3個の数字をコール

サービス側から、ダブルスの場合はサーバーの人が、点数を数えます。

すべて英語でコールします。

最初のゼロはサービス側0点の意味。

次のゼロはリターン側0点の意味。

そして最後の数字は、サーバー側の順番という意味です。

最後の数字はサーバー順 最初だけ1回

1番目のサーバー(ファーストサーバー)が打ち始めるという意味で1(ワン)。2番目のサーバー(セカンドサーバー)が打ち始めるという意味で2(ツー)とコールします。

シングルスの場合、サーブ権は1回、ダブルスの場合は2回あります。先ほどの「2」から始まるというのは、実は、2番目のサーバーが打つという意味なのです。

本来ダブルスでは、サーブ権は2回あります。ですが、ゲームの公平性を保つために、最初だけは1回だけになっています。

だからスタート時だけは、2回目のサーブ機会という意味で「2」(ツー)からスタートすることになるのです。

※シングルスは最初の2つの数字でのみコールします。こちらは簡単ですね。

右側から対角線にサービス

では、いよいよ試合開始です。コイントスやジャンケンで選択権を決め、仮にサービス権を取った方を「A」「B」チームとします。

まずコートの右サイドにいるプレーヤーからサーブを始めると決まっています。

方向は右サイドから、向かって左サイドへ。これは、わかりますね。そうテニス、卓球と同じです。

図では「A」から「あ」に向かって対角線に向かってサーブを打つ、ということになります。

覚え方にはコツがあった

ピックルボールのシングルスでは、自分のスコアが偶数の時(0の時も)には右サイドから、奇数の時には左サイドからサーブを打つという法則があります。

テニスをしている方なら理解しやすいと思います。サーブ権がある場合、必ず右、左と交互に打つと決まっているためです。

この考え方は、ダブルスでも応用できます。

ート時に最初にサーブを打った「A」は偶数プレーヤー(最初に右側にいた人)、パートナーの「B」は奇数プレーヤー(最初に左側にいた人)と覚えます。これが、混乱しないコツです。

リターンサイドでは、最初にリターンを打った「あ」は偶数プレーヤー(最初に右側にいた人)、パートナーの「い」は奇数プレーヤー(最初に左側にいた人)と覚えておきましょう。

これも理屈抜きで、覚えましょう(笑)。のちのち役立ちます。

ちょっと休憩 テニスとの違いをおさらい

ところで前回、説明した「2バウンドルール」を覚えていますか? テニスで言うサーブアンドボレーはできないという、あのルールですね。

2バウンドルールについては
③ピックルボールの基礎ルール
③ピックルボールの基礎ルール

テニスではリターンが守備的、サーブが攻撃的な布陣を引くことが多いですが、この「2バウンドルール」によって、ピックルボールはリターン有利でしたね。

ですのでリターン側パートナー「い」のポジションは、基本的に前。サービス側パートナー「B」は後ろになります。

前後で言えば、テニスの逆ですね。サーバー側のパートナーは後ろ、テニスで言うダブルステイバックの形が基本です。

またサーブ自体は1回しかできません。テニスのように2回打つことはできません。ダブルフォルトではなく、1回ミスすると、サーブ権は相手に移ってしまいます。

またネットに当たっても、サービスエリアに収まればOKです。そのままプレーを続けます。テニスのようにレット(やり直し)はありません。

サービス権がある方が勝利した時のみ加点

さて、本題のカウントに戻ります。ピックルボールの大原則として、サーバー側の得点時のみ、スコアが加点されます。

昔のバレーボール等と同じ「サイドアウト制」が採用されています。これこそが、テニスとの「最大の違い」と言っていいでしょう。

最初のゲーム開始のシーンを思い出してください。

コート左側の「A」「B」チームがポイントを取ったとしましょう。「A」からのサーブだったので、加点ですね。

サーブ権は「A」「B」チームのまま。「A」は左サイド、テニスで言うアドバンテージサイドに移動します。それにともなって「B」は基本右に動きます。

ここでポイントをサーバーの「A」がコールします。

「1ー0ー2」(ワン ゼロ ツー)

その後、「A」は、左側から右側の対角線へサーブ。リターンは先ほどの「あ」に代わって「い」が打ちます。

サーブ権の移動は「サイドアウト」

次に、「あ」「い」チームがポイントを取ったとします。その際は、先ほどの「サーブ権がある方にだけ加点」の原則を思い出してください。そう、スコアは加点されませんね。

代わりにサーブ権が「あ」「い」チーム側に移ります。これを「サイドアウト」と言います。

サイドアウト(サーブ権が交代)したので、今度は、まず最初の右側だった「あ」が「B」に向かってサーブを打ちます。サイドアウト直後のサーブは、必ず右サイドからと決まっているということも忘れないでください。

コールはサーバー側が最初

さて「あ」「い」チームのサーブ権になりました。コールはサーバー側を先に言うので、「1ー0」のスコアが「0-1」にひっくり返ります。

これはテニスも同じですね。

そしてサーブ権が移動して、1番目のサーバーが打ちます。「2」から始まるのは最初だけの「例外」でしたね。ですので「あ」は

「0-1-1」(ゼロ ワン ワン)

とコールします。

サーブは右左 交互に打つ

次のポイントは「あ」「い」チームがミスしたとします。

サービス権は「あ」「い」チームにあったので、カウント自体は動きません。ただし、サーバーが2番目(セカンドサーバー)に交代します。

今度は「い」が「A」に向かってサーブを打ちます。

コールするのは「い」です。

「0-1-2」(ゼロ ワン ツー)

と発して、プレーを始めてください。

今度は「あ」「い」チームが勝ったとします。サーバー側の得点ですから、スコアは動きますね。

サーブは交互に打ちますので、「い」と「あ」はポジションを変えます。もう1度、連続して「い」が、今度は「B」に向かって打ちます。

さて「い」のするべき、コールはなんでしょうか?

そう

「1-1-2」(ワン ワン ツー)

ですね。

わからなくなったらコツを試してみよう

さて、なんとなくわかってもらえたでしょうか? でも、パートナーと左右をチェンジするような激しい攻防になった場合、自分の立ち位置がわからなくなってしまいますよね。

私もいまだにそうです。

ここで役に立つのが、中盤にお伝えした、偶数プレーヤー、奇数プレーヤーの確認です。

サーバーの時にも、リターンの時にも、この法則が当てはまります。

自分サイドの得点が偶数(またはゼロ)の場合は、スタート時と同じ位置。

自分サイドの得点が奇数の場合は、スタート時と逆の位置となります。

冒頭のシーンから振り返って、この法則通りか確かめてみましょう。

最初のスタート、0-0-2の時。サーブ側の得点はゼロ。偶数扱いです。よって「A」右、「B」左の最初の位置。リターン側の得点もゼロ。よって「あ」右、「い」左の最初の位置。これは当然ですね。

次にサーブ側が得点して「1ー0ー2」の時。奇数得点の「A」「B」チームは位置取りが最初と逆になっています。ゼロ点の「あ」「い」チームは当初と同じ位置です。

次に「0-1-1」の時。偶数扱いのゼロの「あ」「い」チームは当初と同じ位置。1点で奇数の「A」「B」チームは当初と逆の位置。

「0-1-2」の時。偶数扱いゼロの「あ」「い」チームは当初の位置取り。1点で奇数の「A」「B」チームは当初と逆の位置。

最後に「1-1-2」の時。1点で奇数の「あ」「い」チーム、「A」「B」チームとも、当初と逆の位置。すべて法則通りになっていますね。

最後におさらいテスト

では復習の意味で問題です。「5ー2-1」の時。「A」「B」側にサーブ権があります。

両チームの立ち位置はわかりますか?

では正解です。

「A」「B」は奇数の5点なので当初と逆の位置。「あ」「い」は偶数の2点なので当初と同じ位置ですね。

11点先取で勝利!

勝利条件は、多くの場合、11点先取で勝利です。ただし片方が10点になると「12-10」「13ー11」のように、2点差がつくまで継続します。

どうだったでしょうか? カウントコールは初心者には、少し難しいですね。

でもシンプルで老若男女問わず簡単に楽しめるスポーツなことは間違いありません。

スコアは後回しにしても構わないので、まずはプレーを楽しむことに集中しましょう!

レッツ! ピックルンルンです!

※サーバー側が勝っている場合、サーブを右左交互に打つため、パートナーと位置を代わると表現しましたが、トーナメントプレーヤー同士などの場合、「スタッキング」という、サイドの優位勢を保つ作戦もあります。同じくリターン側も行う場合があります。いずれ紹介しますね。

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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