アジアのピックルボール大国は?

アジアのピックルボール大国は?

以前、2023年のアメリカのピックルボール競技人口は約1360万人という話をしました。そのデータの2024年版が近頃発表されたので、ご紹介します。

アメリカ競技者2000万人間近
米調査機関スポーツ&フィットネス業界協会(SFIA)のレポートです。
ピックルボールのプレー経験がある人は1981万人に上り、2023年から45.8%増加。過去3年間では驚異的な311%の成長を記録しています。
ピックルボールの参加競技者数 推移 | |
2019 | 346万人 |
2020 | 420万人 |
2021 | 482万人 |
2022 | 895万人 |
2023 | 1358万人 |
2024 | 1981万人 |
スポーツ&フィットネス業界協会(SFIA)レポートによる |
年1~7回プレーしたことのあるカジュアルプレイヤーの数は1,360万人で2023年から55.6%増加。年間8回以上プレーしたことのあるコアプレイヤー数は620万人で2023年から28.2%増加しているそうです。
独自に抽出された6歳以上の米国人口を代表する全国サンプル1万8000人を対象に、オンラインで調査。性別、年齢、収入、地域、民族など、厳格に抽出のバランスを確保しており、得られたサンプルは「統計的に高い正確性」があると、自信を見せています。
1冊475ドル(約6万6600円)もする、立派な客観的なデータですから、信憑性は高そうです。
▶SFIA公式ホームページより レポートの表紙画像

https://sfia.users.membersuite.com/shop/store/f147b189-00ce-c644-c3fe-0b47ebabdede/detail
少し古いですが、2023年3月、APP(Association of Pickleball Players)が公表したデータはこちらです。過去1年間にプレーした人口は5000万人! 自転車、ランニングに次ぐ3位で、実に米国人口の6人に1人がプレーした計算でした。
こちらは競技者というより本当にプレー経験があるといった類でしょうか。
いわばピックルボール外郭団体のデータですので、本当にここまでかどうか、私には知るよしもありませんが、どちらの数字を信じるにしろ、爆発的に増え続けているのだけは間違いないようです。。
DUPRのデータ
国別の普及状況を見るうえで、もう一つ客観的なデータをご紹介します。
「DUPR」という言葉をご存知でしょうか? ピックルボールプレイヤーのレベルを測るためのレーティングシステムで、自身のレベルがスコア化されます。大会時のレベルの振り分けや、練習相手のレベルを測るために使われているもので、世界中に登録者がいます。
この無料アプリのユーザーの最新版データを見ると、以下のようになるそうです。
DUPRユーザー総数上位国 | |
① | アメリカ |
② | カナダ |
③ | マレーシア |
④ | ベトナム |
⑤ | オーストラリア |
DUPR 過去1年間 最も急成長した国 | |
① | 韓国 |
② | マレーシア |
③ | ベトナム |
④ | アイルランド |
⑤ | インド |
DUPR DUPRユーザーによるトップ都市 | |
① | オースティン テキサス州 |
② | マレーシア クアラルンプール |
③ | ニューヨーク ニューヨーク州 |
④ | ヒューストン テキサス州 |
⑤ | ホーチミン市 ベトナム |
いずれにもマレーシアが上位に入っています。
意外なマレーシア
少し前のデータでは、1位アメリカ、2位カナダ、3位オーストラリア、4位イギリス、5位マレーシア、6位プエルトリコ、7位ベトナム、8位フィリピン、9位メキシコ、10位中国でした。
マレーシアは2ランクアップの3位。
特にクアラルンプールは、テキサス州やニューヨーク州よりも「熱い」都市となっています。
アジア圏では、インド、中国が爆発的な伸びを見せるという推察もありました。
いずれもバトミントン、卓球などのラケットスポーツが盛んな国です。
ピックルボールの近い将来のオリンピック競技入りが十分考えられるため、今からメダル獲得を狙って熱心に普及に努め始めているというのが、その理由に挙げられていました。
なるほどと思っていましたが、確かにバドミントン大国のマレーシアですが、少し意外な感じがしますね。
素晴らしい大規模コート
クアラルンプールには、このほど「Pickleball Stadium」という最大の屋内ピックルボールコートが誕生したそうです。4月2日から一般開放されています。競技レベルの照明と設備を備えた、高性能コートが16面。8000人以上の観衆も収容できるそうです。
毎日午前8時から深夜0時まで、毎日営業。どうもマレーシアのピックルボール熱は本当のようですね。
10面がレギュラーコート、3面がトーナメントコート、3面がVIPコート。レギュラーコートは1時間30RM(リンギット)、日本円にして約950円とお手頃です。
▶「kenangacity.com」より



ここ以外にもマレーシアには、たくさんのピックルボールコートがあるようです。値段表を見ると、どれもお手軽。朝7~9時から深夜0~3時まで。夜遅くまで当たり前のようにプレーできるとは、羨ましい限りです。
▶「firstclasse.com」より
小学生は無料!
なぜ、この「Pickleball Stadium」をわざわざ紹介したかというと、その画期的な「取り組み」に驚いたのが一番の理由です。
小学生の運動不足を解消するプロジェクトとして、なんと料金は無料だそうです。
レンタルのパドルやボールも無料です。
さらには、コーチも無料で教えてくれるそうです。
大人が付き添う場合でも、1人15PM(480円)と格安です。
政府主導で運動不足を解消することで社会性や協調性を身に着けさせる目的があり、授業の一環として参加する学校もあるそうです。
黙々とパソコンやスマホのゲームに向かうより、みんなでピックルボールで汗を流すなんて、何とも素晴らしいコミュニケーションツールになると、思いませんか?
日本でもピックルボール人気が高まっていると言われ、しばらく立ちますが、マレーシアには随分遅れを取っていると感じます。
われわれ一般レベルのプレーヤーからも、ぜひ盛り上げていきましょう! マレーシアに負けじと、将来の若きオリンピック選手に出現してもらいたいものです。
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