スライスを考える①

スライスを考える①

今回はスライスについて考えたいと思います。
打ち方については次の動画で、イメージししてもらうとして
▶「Nicholas Wade」動画より
あなたはどんな時にスライスを使っていますか?
主に以下の4つになるのではないでしょうか。
主な使用4パターン
リターン
スライスを使うメリットとして真っ先にあげられるのが、滞空時間が長く、自分がキッチンに出るまでの時間が確保できるという点でしょう。
特に深いサーブを打たれた時、キッチンまでの長い距離を移動するため、スライスで返球するという方も多のではないでしょうか。
テニス出身の私「ピックル坊や」は、テニスのアプローチショットの感覚で、前に出ています。サイド回転をかけることで、多少ですが、ボールを相手から遠ざけたりすることもできますね。
また同じリターンですが、ドロップショットと呼ばれる、相手のキッチン前に落とし、攻撃させにくくするショットにも使えます。
ディンク
スライスのもう1つの利点がバウンドを低くできるという点があります。
低くして、相手の次のボールがネットを超えるまで角度を高くすることによって、キッチン前で相手に攻撃させにくくすることができます。
回転を不規則にすることで、相手を打ちにくくさせたり、ミスを誘発することもできます。
サービス
サービスでは特に左サイド(アドバンテージサイド)で、
コートの外側に逃げるスライス回転をかけて、相手のバックハンドを狙うことができます。
空中での軌道も曲がり、バウンドしてからさらに相手の体から逃げていきますので、相手の返球を難しくできます。
バックハンドで特に右サイド(デュースサイド)でコート外に追い出すサーブを打つ使い手もいます。

ボレー
テニスと違って、ピックルボールでは相手と至近距離のボレー対決になることが多いため、ボールが下から上への軌道となるスライス回転のボレーは圧倒的に不利といえます。ですが、ドロップボレーで相手のネット手前に落とすことでは、スライス回転は有効です。
プロはスライスリターンを使わない?
と、ここまでの「一般論」に異論を挟まれる方は少ないと思っているのですが、何とリターンでは使うべきではない、という上級者が現れたのです!
少し前、ピックルボールプロ、ゼイン・ナブラティル選手が、次の動画で
「プロでスライスのリターンをする選手はいない」と言い切り、
話題になりました。
▶「Zane Navratil Pickleball」動画
ピックルボール界のリアルレジェンド、ベン・ジョンズ選手の例を持ち出し
「私の言うことを信じられなくても、ベン・ジョンズを信じてください。以前はスライスで返球していたが今ではシングルスでもダブルスでもスライスを打つ、彼を見ることは出来ないでしょう」
と話しています。
相手にトップスピンを与えてる
動画冒頭ではスライスリターンをすると「シェイクと言われるリストを利かしたショットで打ち負かされ、あなたのポイントを焼き尽くすのです」。「これが、あなたが相手にトップスピンを与えることを、やめなければならない理由です」と、ちょっぴり刺激的な言葉で、「脱スライス論」を語り始めます。
次にバスケットボールを壁に向かって投げるデモンストレーションを行います。壁が相手のパドル面だと考えてください。トップスピンとした前向きの回転を与えてぶつけると、ボールは通常よりやや上方に持ち上がります、スライスとした後ろ向きの回転を与えると、ボールは下向きに跳ね上がります。
このことから
スライスだと自分からは下向き、相手からは上向きの回転が続くことになるので「相手にトップスピンを与えているのと同じことだ」と説明します。
その後、相手にスライスを打ってもらい、それをスピンで返すと、確かに相手のボールがドライブの時より、強烈なトップスピン回転がかかっているように見えます。
ドライブばかりか、スライスリターンすると、相手のサードドロップショットも、ドップスピン量が増え、自分の足元に沈みやすくなるという説を唱えます。
まだ使う派も
ここまで聞いて、みなさん、もうスライスは使うべきではないと思いますか?
確かにパドルの進化で、従来以上に豊富な回転量を与えられるようになりました。一方、穴開きボールのため、バウンドした後、テニスほどの推進力が得られづらいアンダースピン。スライスリターンを使えばOKという考えは、もはや当たり前とは言えなくなった、という意見は正しいのでしょう。
ですが、実際、スライスリターンする女子のプロは、まだまだいます。
相手が強力なトップスピンの使い手で、3球目ドライブで、ただただポイントを奪われるような展開になるならば、フラット気味にしたり、ドライブ、スライスを混ぜたりと工夫が必要になるということだと思います。
トップスピン全盛の今だからこそ「スライスは有効」とされるテニス界ですが、新鋭のピックルボール界は、さらにその先とも言える考え方がでてきているのですね。
スライスをどこで使うかは、あなたの力量、相手のタイプ次第というところも加えなければならないようです。
次回はディンクでのバックのスライスの使い方に絞って考えてみたいと思います。
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