戦術について

バックハンドサーブを試してみよう

picklebouya

以前、9種類のサーブをご紹介した際、さらりとバックハンドサーブについて触れました。卓球ではよく見かけますが、ピックルボールでは意外性のあるサーブの部類に入るでしょう。

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バックハンドサーブスには、どんな利点があり、どんな時に、使えばいいのでしょうか?

今回はその有効性を考えてみたいと思います。

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シニアに使い手

バイロン・フレソ氏はピックルボールの元プロで、審判としても名の知られた熟練プレーヤーです。バックハンドサーブの使い手として有名で、そのデモンストレーションが次の動画で見られます。

本当に滑らかなスイングでコントロールに優れています。

パドルから打ち出されたボールは外側に滑らかな弧を描き、落ちてから、さらに鋭く相手コートの外側に曲がっていることが、よく分かります。

▶「Pickleball Channel」動画より バイロン・フレソ氏のバックハンドサーブ

こちらは、これまたシニアの有名プレーヤー、スコット・ムーア氏のバックハンドサーブ。全米オープンで12度優勝、シニアプロのトリプルクラウン7度。そう、日本でピックルボール普及に努めていただいている、あの超有名なダニエル・ムーア氏のお父さんですね。

▶「APPTV」動画より スコット・ムーア氏のバックハンドサーブ

▶「Pickleball Hall of Fame」動画より 2023年ピックルボール殿堂入りの動画

デュースサイドで外に逃げる

ムーア氏がバックハンドサーブを使用する理由として、右から左への効果的な回転が得られることをあげています。

ピックルボールのサーブは、腰より下でボールをヒットし、上向きの弧を描かなければなりません。またパドルは手首より下がっていなければならない、というルールがあります。

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このため、フォアのスライス回転で右から左の回転を与えることは、ほぼ不可能です。

そこで登場するのが、バックハンドサーブの必殺技と言うわけですね。

ムーア氏は、右から左への同方向に風がある場合は、1~5フィート(152cm!)も、ボールが動かせる、ときに完全に相手をコートから追い出すことができる、と豪語しています。

スタッキング封じにも

このように相手レシーバーを追い出し、オープンスペースを作る以外にも、次のような利点をあげています。

過度に緊張する場面や、イップスに陥った場合、フォアハンドより自然に流れの中で打てるバックハンドサーブは有効な手段。

またダブルスの場合、相手レシーバーの「スタッキング封じ」として、かなり有効です。

スタッキングとは、フォアハンドの利点を生かすため、デュースサイドでレシーブした後、クロスに走り込み、パートナーとの立ち位置をチェンジするテクニックです。

詳細は以下で。

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この場合、レシーバーがバックハンドサーブで外側に追い出されてしまうと、コートの右側サイドライン外から、コートの左側に立つまで、かなりの距離を走ることになります。

時折、バックハンドサーブを混せることができれば、相手に、この作戦を取ること自体を、躊躇させることができるかもしれません。

肩を中心にスイング

動画の中でムーア氏が語っているバックハンドサーブのコツです。

パドルを持った右腕より下に左腕をセットして右腕の前方でトスを上げる。

パドル面を開き、ボールの内側を左から右にスピンをかけるようにして打つ。

きっちりとフォロースルーを取ると、自然とボールは持ち上がり、深くコントロールできる。

最も大事なのは肩を中心にスイングすること。

その後、流れるよう、しっかり前方へステップを踏めば、力強いスイングになるそうです。

相手を戸惑わせよう

フォアハンドサーブで、深く打つ、相手バックを狙う、角度を付けるなど基本的なスキルが身についたら、バックハンドのバリエーションを試してみるのも、悪くはないのでは、ないでしょうか? 

フォアで相手を外に追い出そうとすると、ボールの外側を擦るようにして打つサイドスピンになります。甘くなるとフォアで強打されますし、コントロールを一歩誤るとサイドアウトしてしまうリスクがあります。

この点では、きちんと習得さえできれば、バックハンドサーブの方が安全性や一貫性を保てそうです。

何より相手を打ちづらいと感じさせたり、驚かせることができる、希少性は魅力です。

私「ピックル坊や」も、どこかで、ぜひ試してみたいと思っています。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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