テニスVS卓球VSバドミントン

テニスVS卓球VSバドミントン

出身競技別の弱点とは?
私「ピックル坊や」も30年以上テニスをプレーしている身ですが、ピックルボールを始めた方の中で、やはり何らかのラケットスポーツをやっておられた方も多いのではないでしょうか? ピックルボールはテニス、卓球、バドミントンの3競技に似ているとよく言われますが、実際のところ、経験者の有利、不利なんてものはあるのでしょうか?
私なんて「いつまで立ってもテニスのまんま」とよく言われます。テニスのクセが抜けず、その違いに戸惑うことばかりです。卓球、バドミントンは、楽しむ程度しかプレーしたことはありませんが、少なからずピックルボールに慣れるための苦労はあるはずです。
相手が何の競技の出身者かを知ることは、その得意や弱点を見抜くことにもつながるかもしれません。今回は、それぞれの競技の特性を考えてみましょう。
テニスの場合

得意なこと
テニス経験者なら多くの方がピックルボールを初めてすぐ、フォアハンドドライブの威力を感じることができるのではないでしょうか? コートもテニスコートに比べれば3分の1ほどの大きさしかないため、フットワークに追われることなく、強いショットを打つことが出来ます。
サーブの際、テニスのように、オーバーハンドで打つことは出来ませんが、縦回転の球出しの機会も多く、トップスピンにも打つ慣れてるため、サービスエリアに収めることに苦労することはあまりありません。
苦手なこと
先ほどまでの話とは、相反してしまいますが、得意な一方で、無用なオーバースイングが弱点にもなり得ます。テニスボールは、ピックルボールよりおよそ倍の重さがあります。バウンドした後もトップスピンの場合、勢いよく伸び上がってきます。
これに対抗しようと、どうしてもテークバックを大きめにとるクセが付いてしまっています。私もよくコーチにテークバックが大きすぎると指摘されます。チャンスボールをクリーンにヒットしても、アウトしてしまうことが多いです。
またこれ以上に難しいと思うのはボレーです。上半身のフォームは比較的似ているのですが、ネットに詰めるという長年のクセ、時間さえ許せば、基本的には足を踏み込んでボレーするという下半身のフットワークは、どうしてもピックルボールのキッチン前、ノンボレーゾーンの攻防では邪魔になります。完全なチャンスボールを踏み込みすぎてフォルトなんてことは「あるある」ではないでしょうか?
テニスの得意、不得意ショット | |
サーブ | ◎ |
フォアハンドドライブ | ◎ |
ボレー | △ |
ディンク | △ |
その他の有利、不利 | |
ノーバウンドとワンバウンドの判断 | ◎ |
オーバースイング気味 | ✕ |
キッチンへの侵入フォルト | ✕ |
卓球の場合

得意なこと
卓球はピックルボールと完全に同じというショットは少ないでしょうが、上半身の動作自体は似通っているものが多いです。フォアのドライブ、バックボレーは卓球のコンパクトで強いスイングの動きが生かされます。
特に回転への対応力は磨き抜かれています。バックハンドのサーブで回転をかけることができるプレーヤーも多いのではないでしょうか。ディンク合戦でも回転を駆使することが比較的に容易です。
苦手なこと
一方でコートサイズの違いによる戸惑いもあるでしょう。コートが広い分、フットワークの幅が大きくなります。ネットが高くなることで、かなり下から上へ打ち上げる感覚も増えます。
またノーバウンドでボールを処理することがありません。スマッシュや高い位置でのバックハンドボレーなどは、未体験です。
また卓球のアウトはテーブルに収まらないときなので、ピックルボールやテニスのように、アウトボールを見逃すということも不慣れでしょう。瞬時にボールに反応することに慣れている分、ついつい手が出てしまうなんてこともあります。
卓球の得意、不得意 | |
サーブ | ○ |
フォアハンドドライブ | ○ |
バックボレー | ○ |
ディンク | ○ |
その他の有利、不利 | |
回転に対する反応 | ◎ |
瞬時のボールへの反応 | ○ |
オーバーヘッドのショット | ✕ |
アウトボールのウォッチ感覚 | ✕ |
フットワーク | ✕ |
バドミントンの場合

得意なこと
バドミントンでは比較的、小さい力でも十分にシャトルを強く飛ばせるという感覚に長けています。小さいテークバックでフォアハンドドライブを打ったり、素早くバックボレーで反応することが上手です。至近距離での反応の経験も豊富で、足を踏み込まずにラケット(ピックルボールの場合はパドル)を出す技術もあります。
ネットが、かなり低くなるので、その分、余裕を持って狙い所を決められるでしょう。
何より、コートサイズは13.4m × 6.1mと、バドミントンのダブルスと全く同じです。縦横無尽に振られてもコートのカバーリングはお手の物でしょう。
苦手なこと
卓球と同様、ボールをワンバウンドさせるというプレーには不慣れです。またボールの落ちてから大きく曲がる回転も、シャトルとはかなり違います。
シャトルのアウトは頭上の感覚的なもので判断できるでしょうが、ワンバウンドで下から打ち上げられたボールを見逃したり、ドライブ回転で落ちるという判断も、バドミントンでは経験できていないものでしょう。
バドミントンの得意、不得意 | |
サーブ | ○ |
フォアハンドドライブ | ○ |
バックボレー | ◎ |
ディンク | △ |
その他の有利、不利 | |
コートサイズの認識、フットワーク | ◎ |
瞬時のボールへの反応 | ○ |
ボールをワンバウンドさせる | ✕ |
アウトボールのウォッチ感覚 | △ |
各競技経験者へのリスペクト
かなり「ピックル坊や」の独断的なジャッジもあったと思いますが、みなさんはどう思われましたか? こんなこともあるっていうのがあれば教えて下さい。
バドミントンや卓球経験者の方(パデルやスカッシュの方も)に遭遇して、どうして、あんなにすごいプレーができるんだろうと思ったこともしばしばです。
やはりそれぞれの競技で培った経験が、瞬間的な動きを強いられる、ここぞのプレーで生かされているのでしょう。
どの競技が一番向いている、なんてことは言い切れません。どの競技経験者もそれなりの苦労と悩みを持っていることを理解しつつ、互いのいいプレーをぶつけ合えればいいですね!
もちろんピックルボール・オンリーという方も。。。各競技の融合。これこそ会話に花が咲くというものです。さあ今日もまた楽しい「勝負」の始まりですよ!

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